アプリケーションの性能を最大限に発揮させるためには、ネットワークの性能が十分に確保されていることが必要です。しかし、ネットワークの実性能を評価することは意外と難しく、高度な専門的知見を必要とします。本サービスでは、専用ツールを用いたネットワーク性能の分析を提供します。
サービスの概要
ネットワーク上のアプリケーション性能(レスポンス時間)には、サーバーの処理時間以外に、ネットワーク上の処理で消費される時間が加算されます。 ネットワーク上での消費時間を決めるパラメータとしては、伝搬遅延、帯域遅延、プロトコル遅延、があります。 特に、伝搬遅延とプロトコル遅延は、エンドユーザーとサーバーとの物理的な距離が離れるほど大きな影響を受けるため、 単に帯域を拡大するだけでは問題の解決にはなりません。 例えば、メインデータセンターと災対を兼ねるバックアップデータセンター間では、 一般に長距離伝送が必要ですが、 この間で大量のデータを限られた時間内に伝送できるかどうかを評価するには、 上記のネットワークパラメータの影響を考慮した計算が必要です。 本サービスは、ネットワークによるアプリケーション遅延の影響を、 専用のツール(Riverbed ATX)を用いることにより、 数値的に分析・予測し、必要な対策を提言するものです。
サービスの実施手順
本サービスは、実環境またはテスト環境での実際のネットワークトレースデータを取得し、 これをもとに、専用ツールでの性能分析および、与えられたネットワークパラメータ下での性能予測を実施します。手順は以下の通りです。
- お客様ネットワーク環境の確認
- 対象アプリケーションの選定
- トレースデータの取得
- トレースデータの分析および性能予測シミュレーション
- 分析結果および性能改善のための提言を含んだレポート作成
成果物はドキュメントの形で納品します。